ELS2012ご提示する症例
ELS2012 フォトギャラリー
内視鏡ライブデモンストレーション 2012
case1
胃ESD 遠藤 昌樹先生 症例
胃ESD 遠藤 昌樹先生 症例ITナイフ2を用いて順調に 一括切除施行。
標本サイズ67×40oの大きな病変であったが問題なく切除を完了。

施行時間:70分
胃ESD 遠藤 昌樹先生 症例胃体下部から胃角、前庭部にまたがり多発する丈の低い隆起性病変。術前生検にてGr4。
前日に、APCを用いて術前マーキングを行った。
胃ESD 遠藤 昌樹先生 症例arrow最終病理診断
Multiple gastric adenomas, 4-lesions
(IIa, 径5mm, 径7mm, 径15×12mm, 径25×10mm)
再構築の結果、すべて腸型低異型度管状腺腫であった。
計4病変は、全て完全切除されている。
case2
大腸ESD 町田 浩久先生 症例
大腸ESD 町田 浩久先生 症例直腸Rbに60mm大の側方進展傾向のある立ちあがり明瞭な隆起性病変。
辺縁部の丈は低いが、中心部は隆起がやや高くなっている。
インジゴカルミン散布像では、辺縁部及び中心部ともに大小不同のないvilliが集蔟しておりW型pitを呈している。
大腸ESD 町田 浩久先生 症例 以上より中心部は粗大結節でなく病変が捩れ隆起したものと考えられ、肉眼型Ua+Ts(LST-G)の腺腫〜focal cancerの病変と診断。
ESDで一括切除した。

使用デバイス:BT-Bナイフ
検体:60×60mm
切除時間:90分
大腸ESD 町田 浩久先生 症例arrowPathological Diagnosis
Tubulovillous adenoma, including
Intramucosal adenocarcinoma
pTis(M)(tub2>tub1), pHM(-), pVM(-)
ly0, v0, ESD
case3
大腸ハイブリッドESD 佐野 寧先生 症例
大腸ハイブリッドESD 佐野 寧先生 症例横行結腸に約30mm大の隆起性病変を認めた。
大部分はW型Pit pattern(工藤・鶴田分類)を呈していたが、一部に発赤部を認めた。
大腸ハイブリッドESD 佐野 寧先生 症例 発赤部は周囲の表面構造とは異なり、腺管密度の上昇したVs型Pit pattern(工藤・鶴田分類)、U型Capillary pattern(佐野分類)を呈していた。
大腸ハイブリッドESD 佐野 寧先生 症例 以上より管状絨毛腺腫内癌、深達度はMと診断し、腫瘍周囲の粘膜切開を行った後、EMRにて一括切除を行った。
大腸ハイブリッドESD 佐野 寧先生 症例実体顕微鏡写真。右に発赤部の拡大写真を示す。
大腸ハイブリッドESD 佐野 寧先生 症例 発赤部を通る割面。発赤部は周囲に比べて腺管密度が上昇し、ストレートな腺管構造をしていた。
このことから同部でVs型Pit patternが観察されたものと考えられた。
発赤部周囲は管状絨毛腺腫、発赤部は管状腺癌と診断した。
深達度はpMであった。
大腸ハイブリッドESD 佐野 寧先生 症例arrowPathological Diagnosis
Tubulovillous adenoma,
including severe atypia and
intramucosal adenocarcinoma(tub1),
ly0, v0, HM0, VM0
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