【お知らせ】 切らない筋腫治療センターからのお知らせ

2014年05月22日

当院では子宮筋腫手術に「電動モルセレーター」を使用していません!

 

 子宮筋腫の腹腔鏡手術を行っているほとんどの施設では、筋腫を腹腔内で細かく切る器械「電動モルセレーター」を用いていますが、 20144月にFDA(米国食品医薬品局)が「癌や子宮肉腫をまき散らすリスクがあり、子宮筋腫の腹腔鏡手術に電動モルセレーターを使用することを奨励しない。」との安全性通知を公表しました。これを受け、メーカーが販売を停止し日本でも同様の措置がとられました。

 「電動モルセレーター」は電動の刃物なので、腹腔内臓器や血管を損傷する事故も報告され、筋腫のかけらが腹腔内に飛び散り、そのかけらから腹腔内に筋腫が発育することも以前から知られていました。

 当院では、これらの諸問題を以前より充分に認識しており、当院で実施する「子宮筋腫手術」には「電動モルセレーター」を導入せず、これを使用しない手術を行っておりましたので、この度のメーカーによる販売停止がありましても、今後当院が実施する「子宮筋腫手術」には何ら影響はございません。

どうぞ、ご安心下さい。

 

佐野病院 切らない筋腫治療センター長  井上 滋夫

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